取組み・活動

デザインのちから!

辛いときこそデザインが必要

 2011年3月11日に発生した東日本大震災において、原子力発電事故等の影響で、電力が不足し、社会全体として、計画的又は自主的に電気の使用を控える動きがありました。東京タワーのライトアップも自粛されました。

 しかし、私や周りの人達、WEB上のコメントからは、こういうときこそライトアップが欲しい、という気持ちがあったように思います。そして数か月後に使用電力量を通常よりも削減しつつ、ライトアップが再開されました。
 その後、5月頃に再開。「9月11日(日)までの毎月11日は、震災で犠牲になった方や被害に遭われた方へ"哀悼の意"を表する白色光のダイヤモンドヴェール『哀悼の光』を点灯します。 本ライトアップではタワー先端部の照明と足下のライトを消灯し、通常のダイヤモンドヴェール点灯時と比較すると約50%減の消費電力になります。」と当時HPに掲載されていました(東京タワーHP: http://www.tokyotower.co.jp/cgi-bin/reg/01_new/reg.cgi?mode=1&no=1467)。こちらで「哀悼の光」が見られます。

震災前の東京タワーを撮影したものです。
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 東京タワーの照明デザイン、私は大好きなのですが、照明デザイナーの石井幹子さんが関わっておられます。こちらに震災時の話が掲載されているのですが、「GANBARO NIPPON」という文字を東京タワーに浮かびあがらせたことが書いてあります。「ビニールの下敷きみたいに薄くて軽」い「太陽光発電のパネル」(日本製)を発見し、「東京タワーの足元にあるクレープ屋さんの前の客待ちテントを見つけて、テントの上にパネルを貼らせていただいて。それで昼間はそこからワゴン車に電気を溜めておいて、夕方になると、ワゴン車をエレベーターにのせて展望台まで運んでいただいて、そこでプラグイン」したそうです(引用:日経WEB GOETHE:HP)。

 デザインは、私は、このブログで一貫して、「解決すべき問題をみつけ、その課題に対する解決方法又はその方法の設計図を描き、その設計図を具体化して、人々の生活や社会に浸透させる一連の流れを包含する言葉」だと考えているのですが、まさに、辛いときなどの精神状態が決してよいとは言えないときこそ、デザインの力が発揮されるべきと思います。

 さて、なぜそんなことをこのブログで書こうかと思ったかというと、先般実家に帰ったら、父が、花瓶に、きれいに花を生けていたのを見たからです。
 母が少々病気をして、いつもは母が花を生けているのですが、それができないため、父が自分でやったそうです。そんなことしたの初めてかもしれません。父の中に、デザイン的思考が働いていたんじゃないかと思います。デザインって、誰かに何かしてあげたい、と思ったときに、いいものが生まれるような気がします。

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