取組み・活動

デザインのちから!

街で出会ったデザイナーさんとその作品 その1

スパイラルの1階、入り口付近で、期間限定で色々な商品・ブランドが出展販売される。9月22日~28日まで「三人展 秋へのよそおい、旅じたく」と題し、ストールやアクセサリー等が展示販売されていた。たまたま立ち寄った私は、下記のアクセサリーを買ってしまった!

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この三人展で面白いと思ったのは、一人の作品は「かたちの面白さ・美しさ」を全面に出したシルバーアクセサリーであったのに対し、他の一人の作品は、「世界各国の切手の美しさ」を透明の容器に閉じ込めたアクセサリーであった点だ(リンク先HPご参照)。二人ともネックレスが中心だったが、制作における興味の対象・思考等は全く違うように思う。

 

前者は、一般にプロダクトデザインの典型例で、一定の材料はあるが、いわば無から有を生み出す作業、加えては削り加えては削って、研ぎ澄まされた美しさや意味を創り出す。

 

後者は、素材やモチーフがすでに完成された美しさや意味を持っていて、それにインスピレーションを得て新たな創作物を完成させている。後者のデザイナーさん曰く、昔から切手を集めていたが、収集するだけに収まらず、身に着けようと思い、最初は自分のために創ったらしい。アクセサリーは基本的に「彼女(ムサビ短大を卒業後10年余りが経過している模様。たぶん30代前後かな...)が欲しいモノ」という価値観で創られているようだ。切手は、海外で購入し日本に持ち帰る人が別にいるそうだ。複数の人の手を渡り、異なる時代や国をまたいで、このデザイナーさん、さらには私の手に届いたわけだ。

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 黄色を背景に花の絵が描かれた部分は、旧・チェコスロバキアの切手だそうだ。鎖の石は、めのうで、赤色が出る何かを焼き付けた(染めたのではなく)とのこと。私は実は商標の仕事をしているが、ブランド名は気にせず、目で見て気に入ったモノを買う。今回もそのような類のものだった。さらに、暗い洋服を着ていたので、アクセントなる小物が欲しく、かつ、履いていた無印良品の赤い靴とマッチした点で購入しようという意欲が芽生えた。その後、このデザイナーさんと色々話し、このアクセサリーに物語を読み取り、購入に至った。


追伸: 他人の作品を取り入れて作品(商品)を作る場合、他人の著作物(本件では、切手に描かれた絵)に係る著作権の侵害にならないよう留意が必要です。この切手は、WEB情報で見る限り、1963年旧・チェコ郵政発行の民芸的な作品のようです。著作者が無名の場合や名義が団体(郵政当局等)の場合は、原則、公表後50年で権利が切れるのでセーフと思います。おそらく、本作品(商品)もこちらのケースかと考えています。他方、絵の著作者がご存命で、かつ名義がその方に属する場合は、留意が必要です。

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