取組み・活動

ブランドを育てる!

カテゴリへの関心が薄れていないか?

  商標登録出願を行い商標権が発生すれば、その登録商標と同一又は類似の商標を、指定商品やサービスど同一又は類似のものに使用している競合他社・その他の第三者に対し、権利者は、原則として、その使用の中止等を請求できます。

 但し、そうやって競合他社等の商標の使用を排除しつつ、自社の商標・商品等の宣伝等も頑張ってみても、一向に商品等が売れないという場合も少なくないと思います。その場合、商標登録が無駄だった訳ではなく、第三者の権利を侵害していないという一応のリスク管理にはなります。しかし、せっかくなので、商標登録が、リスク管理のみならず、ブランド価値形成に貢献できればいいなぁと思います。 

 なぜこのブランド(商標を付した商品やサービス)が選ばれないのか、種々理由があると思いますが、1つには、そのブランドが属する「カテゴリ」や「サブカテゴリ」自体への人々の関心が薄れている場合も少なくないと思います。

 

 例えば、「いつでも気軽に文書等作成したい!」との希望があった場合、最近では、ノートパソコンだけでなく、タブレット型PCやスマートフォン等、他の商品カテゴリも、その希望を満たし得ます。 つまり、事業者さんとしては、ノートパソコンという商品カテゴリ(又はサブカテゴリ)の中で、自社のブランドが選ばれるよう努力する前に、自社のブランドが属している商品カテゴリ(又はサブカテゴリ)への顧客の関心が薄れていないかを精査する必要がある、ということだと思います。

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 例えば、以前は品質や性能で選ばれていたものが、どの会社も同じような品質等を実現できるようになると、価格で選ばれるようになる等、カテゴリ自体に対する顧客の関心の質が、変わってくる場合も少なくないと思います。事業者さんとしては、価格で勝負したくない等の場合、自社のブランドが属するカテゴリを変えるか、従来のカテゴリの中で、さらにサブカテゴリを創り出す等の対応が必要なのかもしれません。

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【参考・引用】 以上は、上述の「ブランド・ポートフォリオ戦略」の「第4章 ブランド関連性」を参考にしていますが、事例はブログ筆者が独自に挙げました。

 

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